はじめに
介護と聞くと「食事」「入浴」「排泄」など大きなケアをイメージしがちですが、実際の介護生活では 日々の小さな困りごと に悩まされるご家族が多いです。
例えば、
- 庭の草むしりができない
- 電球を交換したいけれど高い場所に手が届かない
- 買い物や調理の負担が大きいこうした「生活のちょっとしたこと」は、介護保険サービスの対象外であることが少なくありません。
そこで今回は、在宅介護で役立つ 地域資源や民間サービス をわかりやすく紹介します。
介護保険では対応できないこと
介護保険サービスの対象は「入浴・排泄・食事・移動」など基本的な身体介助や生活援助です。
しかし、
- 草取りや雪かき
- 電球の取り換え
- ペットの世話
- 病院への付き添いなどは原則として介護保険の範囲外。結果として「どこに頼めばいいの?」と困ってしまうケースが多くあります。
ちょっとした困りごとに使える地域サービス
1. シルバー人材センター
地域の高齢者が登録し、草刈り・掃除・簡単な修繕などを請け負ってくれる仕組み。比較的リーズナブルな料金で利用できます。
2. 配食サービス
栄養バランスが取れたお弁当を自宅まで届けてくれるサービス。安否確認も兼ねてくれる場合が多く、独居の方に安心感があります。
3. 訪問理美容サービス
外出が難しい方のために、自宅で散髪やパーマを行ってくれるサービス。身だしなみを整えることで、気分のリフレッシュにもつながります。
4. 移動販売車・買い物代行
スーパーまで行けない高齢者向けに、生活必需品を自宅周辺まで販売車が巡回するサービスや、買い物を代行してくれる民間サービスがあります。
5. 家事代行サービス
民間事業者による家事サポート。掃除・洗濯・調理など、介護保険ではカバーできない部分を柔軟に依頼できます。
6. 見守り・安否確認サービス
郵便局や宅配業者が「訪問時に安否確認」を行うサービスも増えています。1人暮らしの方や、日中独居になる家庭におすすめです。
活用のコツ
- ケアマネジャーに相談 地域資源に詳しいため、どのサービスを使えるか具体的に紹介してもらえます。
- 自治体のホームページを確認 市区町村によっては、独自の助成や補助がある場合があります。
- 公的サービス+民間サービスを組み合わせる 介護保険で「基本的な介助」を、民間サービスで「ちょっとした困りごと」を補うことで、安心して在宅生活を続けられます。
まとめ
在宅介護では「大きな介護」よりも「小さな困りごと」が積み重なり、ご家族の負担になりがちです。
しかし、地域には多くの資源やサービスがあります。
- シルバー人材センター
- 配食サービス
- 訪問理美容
- 家事代行などをうまく活用すれば、介護する側・される側のストレスを大きく減らすことができます。
困ったときはまず 地域包括支援センターやケアマネジャーに相談 してみましょう。
ちょっとした支援が「安心して暮らせる毎日」につながります。


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