在宅介護をしていると「毎日の介護負担が大きい」「少し休む時間がほしい」と感じることはありませんか?
そんなときに頼りになるのが デイサービス と ショートステイ です。
どちらも介護保険を利用して受けられるサービスですが、内容や目的には違いがあります。ここでは、両者の特徴や費用の違い、上手な使い分けのコツをわかりやすく解説します。
デイサービスとは?
デイサービス(通所介護)は、要介護認定を受けた方が 日帰りで施設に通い、介護や支援を受けるサービスです。
主な内容
- 食事の提供
- 入浴介助
- 機能訓練(リハビリ)
- レクリエーション(体操・ゲーム・趣味活動など)
朝に自宅へ送迎車が迎えに来て、夕方に帰宅するのが一般的です。
メリット
- ご本人:生活リズムを整え、孤立を防ぐ
- ご家族:介護から解放され、仕事や休養の時間を確保できる
ショートステイとは?
ショートステイ(短期入所生活介護)は、 施設に宿泊して介護を受けるサービス です。
数日から数週間の利用が可能で、介護保険の範囲内で回数に制限があります。
利用される場面
- 冠婚葬祭や旅行、仕事で家を空けるとき
- 介護者が病気や体調不良になったとき
- 介護の負担を軽減する「レスパイトケア」として
メリット
- ご本人:安心できる環境で生活を続けられる
- ご家族:まとまった休養時間を確保できる
費用の違い
どちらも介護保険が適用されますが、費用の内訳に違いがあります。
| サービス | 自己負担 | その他費用 |
|---|---|---|
| デイサービス | 1〜3割 | 食事代(昼食代など) |
| ショートステイ | 1〜3割 | 食費・居住費・日常生活費 |
特にショートステイは宿泊を伴うため、食費と居住費がかかります。
ただし「負担限度額認定証」を取得すれば、食費・居住費を軽減できる場合があります。
使い分けのコツ
- デイサービス:日常生活の介護サポート、社会交流、生活リズムの維持に有効
- ショートステイ:介護者の休養、緊急時の対応、冠婚葬祭など不在時に有効
実際には「デイサービスを普段から利用しつつ、必要に応じてショートステイを組み合わせる」のが現実的です。
ケアマネジャーに相談すると、ご家庭の事情に合った利用プランを提案してくれます。
まとめ
デイサービスとショートステイは、それぞれ目的も利用方法も異なる介護サービスです。
- デイサービス → 日常的な介護サポート
- ショートステイ → 一時的・短期的な利用
この2つをうまく組み合わせることで、ご本人の安心とご家族の休養を両立できます。
介護は「家族が頑張るだけ」では続けられません。制度やサービスを積極的に使いながら、無理なく介護を続けていきましょう。


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